「いのち」を耕すコトバを見つけに

読書系ブログです。「いのち」を耕し、豊かにしてくれるコトバを見つけに、本の森へと分け入っていきたいと思っています。

読書メーターまとめ(2018年4月度分)

こんばんは。

もう11日になりますが、先月の読書メーターへの記載事項をまとめました。どれも再読に値する(=1回だけでは把握しきれないw)本ばかりだったと思います。この中で1冊だけ選ぶとしたら、「100分de名著」のテキスト『法華経』(植木雅俊さん)になりますね。

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4月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1722
ナイス数:893

苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)感想
【2巡目】池澤夏樹赤坂真理らが全3部をまとめたものもあるが、この文庫は第1部のみを収める。ぼくの「読み」は、先に若松英輔さんのEテレ「100分de名著」を見、そのテキストを読んだ者としては、その影響からは免れていないと思う。ただただ、息をのむ。この文章は、告発のためのものではなさそうだ。人が人であることの「意味」を、病を得、言葉を失った者に代わって書き綴ったのではないかと思う。決してルポやノンフィクションといったジャンルに「分類」されるものではない。これは、深い「祈り」の書であると、ぼくも思う。
読了日:04月03日 著者:石牟礼 道子


働く大人のための「学び」の教科書働く大人のための「学び」の教科書感想
【1回目】2日で3サイクル、ザっと眺めた。大人がライフサイクルに合わせて「学ぶ」とき、特に下山にあたってシフトチェンジをする際に、徒手空拳ではなく3つの原理(OS)と7つの行動(アプリケーション)を参照するとよいとしている。「3つ~」とは(1)背伸び(2)振り返り(3)つながりの各原理。「7つ~」とは(1)タフな仕事から学ぶ(2)本を1トン読む(3)人から教えられてまなぶ(4)越境する(5)フィードバックをとりに行く(6)場をつくる(7)教えてみるの各行動。買ってもいいかなと思った。
読了日:04月05日 著者:中原 淳


石牟礼道子『苦海浄土』 2016年9月 (100分 de 名著)石牟礼道子『苦海浄土』 2016年9月 (100分 de 名著)感想
【2回目】苦海浄土・第一部(文庫)本編をフォローするつもりで読んだのだが、「読めた」気がしない。石牟礼さん、若松さんの提起している課題が、「もう一つの時間」に連なっているからだと思う。ぼくは、はじめこの書を「事件の発端」から徐々に真相に迫り、遂には被害者たちが勝利するというようなものと思い込んでいた。しかし、実際にはルポやノンフィクションではなかった。「詩」に近い文学であった。そこには言葉を失った者の代わりに親族などが語った、深い情愛と祈りとがあった。池澤夏樹氏が「世界文学」とするのも、わからないではない。
読了日:04月07日 著者: 


大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち (講談社現代新書)大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち (講談社現代新書)感想
【1巡】返却日前日にざあっと目を通す。この著者を駆り立てているのは、「義憤」。「ひきこもりと言えば、中高生のものと思われるだろうが、さにあらず~」とでも始まるのなら、その時点で頁を繰るのをやめていただろう。「ひきこもりの実態」どころか、「ひきこもり」の定義すらあいまいで、調査方法も自治体ごとに違うことにげんなりさせられた。「働き方改革」などと言ってないで、政権として現実を直視してほしいし、貧困や精神疾患などの諸問題についてのセーフティネットの再構築が、国民的・国家的課題であるのだと感じた。
読了日:04月10日 著者:池上 正樹


法華経 2018年4月 (100分 de 名著)法華経 2018年4月 (100分 de 名著)感想
【1回目】Eテレの長寿番組「100分de名著」の、2018年4月放送分のテキスト。2回の放送を視聴したタイミングでの通読。やはり、テキストを読んだ上での視聴が望ましいと思った。「法華経」成立の背景には、さまざまな対立や不平等があったことが示されている。女人・悪人・二乗(法を聞かずに自力で覚りを得ようとする人々)も含めた、文字通り「一切衆生(全ての人々)」の成仏が説かれているという。特に、放送の4回目に当たる章で解説される不軽菩薩の振る舞いには感動させられ、学ぶべき点が多いと思った。
読了日:04月12日 著者: 


ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)ほんとうに頭がよくなる「速読脳」のつくり方 (PHP文庫)感想
【3回目】以前読んだことがあるけど、時々はその「テクニック」が身についているかどうかをチェックした方がいいかなあという考えで、もう一度借りてみて驚いた。過去2回書いた読メレビューの内容とともに、本著の肝心なところはほとんど失念していたことにだ。このところ、「冊数主義」の溺れていたことを反省。「著者自身になりきって」「3回読む」というのは、改めて実践していきたいところだ。著者が提起した方法で、「バーチャルな」「もう一つの」人格をイメージして、それを人のために役立てるという発想を持とうというのは、大事な指摘。
読了日:04月12日 著者:苫米地 英人


立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術(ありがとう出版発行)立ち読みしなさい!~美しいほどシンプルな成功術(ありがとう出版発行)感想
【1回目】今年2冊めの苫米地本。いろんなところ(って、どこだったっけな)で名前を見ていたが、正直「うさんくさい」人物と思っていた。しかし最近認識が改まりつつある。著名の「立ち読みしなさい!」は、齋藤孝さんの本のように、力をつけるための読書、その入口としての「立ち読み」のススメと、本の選び方なのかなと思っていたが、さにあらず。「この本には、大切なことを凝縮して書きました。お願いです、『立ち読み』ででもいいから、この本はお読みになってください」というメッセージだった。至極、まともな内容でした。
読了日:04月18日 著者:苫米地 英人


君も精神科医にならないか (ちくまプリマー新書)君も精神科医にならないか (ちくまプリマー新書)感想
【1回目】氏の処女作『精神科医になる』(中公新書)で玉砕し、ならば「プリマー」に入っているこの本ならば攻略できるだろうと手にした1冊。「言葉」と「薬」とが、患者の「存在構造」に働きかけるものであり、医師も患者も「身体感覚」を磨くことが重要との指摘には得心がいった。★薬という身体に大きな変化を及ぼすものへの恐れ、そして自らの身体という「内なる大きな自然」に対する畏れが、医者の側にも患者さんの側にも少なくなってきているのではないかと思います。それはまずいんではないでしょうか(164頁)。
読了日:04月22日 著者:熊木 徹夫

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