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安部龍太郎著『等伯』上(文春文庫)を読む

おはようございます。

昨日(5/22)までに、安部龍太郎さんの直木賞受賞作である『等伯』上巻のうち、第4章までを読み終えました。いずれ全巻を読み終えたところで再度まとめることになるでしょうが、ここまでを読んだまとめをしておきたいと思います。

 

等伯 上 (文春文庫)

等伯 上 (文春文庫)

 

 

目次(上巻)

・第一章 京へ

・第二章 焦熱の道

・第三章 盟約の絵

・第四章 比翼の絆

・第五章 遠い故郷

・第六章 対決

読書メーターへの書き込み

安部龍太郎さんの『等伯』上巻の半分くらいまでを読んだ。文庫版で上下分冊なので、全体の四分の一程度であろう。本作は信長と同時代を生きた絵師・長谷川等伯を描いたものである。歴史についてはもちろんのこと、美術や宗教についての深い造詣に裏打ちされた重厚な作品と思う。Eテレ「100分de名著」に氏がゲストとして招かれた回を見て知った作品。図書館で借りてよかった。何だかレビューのようになってしまった。

(18/05/20)

 

第四章までのあらすじ

武家に生まれたものの、絵仏師の長谷川家に養子に出された信春(等伯)は、兄の依頼により、京へと向かう途中、信長による比叡山焼討ちに遭遇してしまう。「第六天の魔王」として恐れられていた信長とその軍勢は非道だった。

信春は窮地を脱して京へと流れ着く。そこで、思いがけず様々な人々からの計らいを受け、絵師としての実力を開花させてゆく。しかし、その京にも信長の手は及ぼうとしていた。

ここまでの感想

歴史の流れに翻弄される信春(等伯)の姿が生々しく描かれます。京へ上る途上での様々な人物との出会いの中で、絵を描くよう依頼されるのですが、その絵についての作者の描写は「ここまでできるものなのか」と感嘆せざるを得ません。

一枚の絵に宿った、あるいは宿ろうとする想いを作者は汲み上げます。信春が見、そこから読み取った想い、描こうとした人物の内面どころか、その背負った人生、宿命までをも絵に込めようとする気迫。

私はどちらかというと西洋絵画史の方に親近感を持っているのですが、日本画の世界にもこのような興味深い人物(そのように造形された人物)がいたとなると、話は別になってきます。

この後、狩野永徳らとの邂逅があると思われます。読み進めるのが楽しみではあるのですが、あいにく時代物にはあまり親しんでこなかったため、なかなかに進めることができないのが残念です。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

茶箪笥

 

 

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