「いのち」を耕すコトバを見つけに

読書系ブログです。「いのち」を耕し、豊かにしてくれるコトバを見つけに、本の森へと分け入っていきたいと思っています。

5月度の読書メーターまとめ

おはようございます。

月が替わりましたので、先月分の読書メーターに登録したまとめを掲載いたします。

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5月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:1473
ナイス数:2930

双極性障害という「流行病」: 精神医療の真実双極性障害という「流行病」: 精神医療の真実感想
【1回目】かつて「心の風邪」というキャンペーンがはられて患者が「大量発生」した鬱病と同様のことが、双極性障害を主人公にして起きているという指摘自体はまあよいだろう(だとすると、ぼくもまた被害者の一人なのだが)。問題は資料の収集力や「本」としての作りだ。これは高校生のレポートレベル。「だ・である」と「です・ます」が混在していたり、機種依存文字を使っているからか文字化けがしていたり。Amazonに抗議してやる。
読了日:05月02日 著者:嶋田和子

Amazonに連絡したら、返金してくれました。


「私は躁うつ病かも?」と思うあなたへ伝えたいこと: 双極性障害を抱えて生きる (イケハヤ書房)「私は躁うつ病かも?」と思うあなたへ伝えたいこと: 双極性障害を抱えて生きる (イケハヤ書房)感想
【1回目】新卒でエンジニアとして就職した先で「うつ病」を発症した後、「双極性障害」と診断し直しされた経緯をまとめている。筆者は26歳(執筆時?)と書かれている。若い。今は、ブロガーとして活躍されている様子。Twitterもなさっているので、フォローしておいた。書かれている「経緯」については、ある意味で典型的とも言える。標題にある「あなたへ伝えたいこと」についても、概ね首肯できるものであった。特に、書いたものを「読み返す」ことが重要らしいことは、とても参考になった。
読了日:05月02日 著者:星野 良輔


苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)苦海浄土―わが水俣病 (講談社文庫)感想
【3巡め】5/11に順延した読書会のため、マークした部分をピックアップ読み。以下、書き抜いた部分。▼おとなのいのち10万円 こどものいのち3万円 死者のいのちは30万円▼自分(=石牟礼)が人間であることの嫌悪感に耐えがたかった▼杢は、こやつぁ、ものをいいきらんぱってん、ひと一倍魂の深か子でござす▼なああねさん 水俣病はびんぼ漁師がなる▼木にも草にも、魂はあるとうちは思うとに、魚にもめめずにも魂はあると思うとに。うちげのゆりにはそれがなかとはどういうことな▼
読了日:05月10日 著者:石牟礼 道子


神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)神谷美恵子『生きがいについて』 2018年5月 (100分 de 名著)感想
【1回目】もはや1人の若松ファンとして刊行を待ちわびていたものの、読了には時間がかかった。長寿番組・100分de名著5月度に取り上げられる『生きがいについて』の解説本である。読んでいるうちに、どこからが原著者である神谷の思想で、どこからが若松さんの思想であるのかがわからないくらいに「一体化」して迫ってくる。石牟礼道子にとって水俣病があったように、神谷にとってハンセン病があったのかもしれない!と思って読んでいたら、何のことはない、若松さんがご指摘されていた。もちろん、原著も読む予定でいる。オススメの1冊。
読了日:05月11日 著者: 


講談社文庫 平成の100冊フェア講談社文庫 平成の100冊フェア感想
【1回目】知人から頂戴する。現代ものには疎い私だが、さすがに知っている著者・書名ばかり。重厚なラインナップとさえ言える。それより、この出来事・事件は平成にあったことだったかとたじろいでいる自分をみつける。ざざざっと流し読みして「読了」扱い。批判を承知で言えば、作家である以前に「人」としてどうよ?と思っている方の作品が入っているのが気に食わなかった。
読了日:05月14日 著者:講談社文庫


等伯 上 (文春文庫)等伯 上 (文春文庫)感想
【1回目】信長・秀吉と同時代を生きた絵師・長谷川等伯を描いた直木賞受賞作。上巻では故郷を出立し、京に落ち着くまでの波乱の10数年を描く。信長による比叡山焼き討ちの現場に居合わせたことで信長勢に追われる身となるが、等伯の才を見極めて後押しをする人々との出会い、ことに日蓮宗の僧侶たちとの出会いは等伯の「境涯」を高めていくことになる。上巻終了間際、妻が息を引き取る場面では、目頭が熱くなった。当時の国際関係にも配慮した作者の歴史感覚と、絵から魂を読み取ろうとする審美眼には脱帽するしかなかった。
読了日:05月23日 著者:安部 龍太郎


生きがいについて (神谷美恵子コレクション)生きがいについて (神谷美恵子コレクション)感想
【1回目】書名こそ知ってはいたものの、Eテレ「100分de名著」で、しかも若松英輔さんの解説で取り上げられることがなかったら、この本は読まなかっただろう。「神谷美恵子コレクション」として2004年に刊行された際に、「執筆日記」と柳田邦男さんによる「解説」が付される。読中は、その文の精神主義への偏りと倫理性にいささか辟易としていた。しかし、一番感心したのは「執筆日記」であった。神谷さんにとって、この著を完成させることは、「生きがい」に他ならなかっただろうと思われる。
読了日:05月28日 著者:神谷 美恵子


「対人不安」って何だろう? (ちくまプリマー新書)「対人不安」って何だろう? (ちくまプリマー新書)感想
【流し読み】前半の2章で集中力が途切れ、あとは流し読みとなってしまった。肝心の「対人不安」が出てくるのは、第3章以降だというのに。土居健郎中村元和辻哲郎木村敏といった人たちに言及はしているものの、取ってつけたような感じしかしなかった。人と一緒にいる時の「心地悪さ」について考えるのであれば、むしろ同じシリーズに収められている『友だち幻想』の方をおすすめしたい。
読了日:05月30日 著者:榎本 博明

読書メーター

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5月度の「ベスト」は、安部龍太郎さんの『等伯』上巻です。下巻はまだ図書館で順番待ちしています。

今回は以上です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。今月もよろしくお願いいたします。

 

茶箪笥

 

 

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