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『SNSカウンセリング入門』出版記念講演会 in 東京に参加して

おはようございます。

昨日(6/3)LINE本社で行われた、『SNSカウンセリング入門』出版記念講演会 in 東京に参加してきて感じたことをまとめようと思います。

 

SNSカウンセリング入門: LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際

SNSカウンセリング入門: LINEによるいじめ・自殺予防相談の実際

 

 

昨年長野で試行され、7万人が登録したというSNS(と言っても「LINE」のことですが)カウンセリングに基づいた報告などが2題の講演として行われました。

1)SNS相談における心理カウンセラーの役割 杉原保史氏SNSカウンセリング協議会理事、京都大学学生総合支援センター長・カウンセリングルーム教授、教育学博士、臨床心理士

2)SNSカウンセリングの実際 宮田智基氏(関西カウンセリングセンター専任講師、臨床心理士、KIPP精神分析心理療法家)

       *       *       *

両講演の内容は、上掲の『SNSカウンセリング入門』に収められていると思われますので、同著を読む機会があった際に改めて書くことにいたします。

今回は、講演に参加して気づいたこと、不満や疑問に思ったことを中心にまとめていくつもりです。

このSNSカウンセリングという「事業」を支えるインフラは、

・LINE社

トランスコスモス

によって提供されているものです。このうちのトランスコスモスというのは、企業・自治体のIT部門をサポート(コールセンターなどを含む)する会社です。

以下では、

・なぜSkypeやZoomではなく、LINEなのか?

・「カウンセリング」への過度な期待が私にはあった

の2点について書くこととします。

なぜSkypeやZoomではなく、LINEなのか?

どうやらSkypeやらZoomなどでは、来談者の秘匿性が確保できないというのが、その理由なんだそうです。もちろん、LINEといえども完璧なセキュリティが確保されているわけではないでしょう。これは「邪推」の部類に属するかと思われますが、文科省厚労省からの補助金で「収益事業化」を図る(そうでないと、カウンセリングを施行する人たちが食べていけない)ことが目的なんだろうと思うのです。

また、そもそもLINEが選択されたのは、既存の「いのちの電話」の30代未満の利用者が、全体の10%に満たないことが前提としてあって(=電話離れ)、それに取って代わる技術的インフラとしてLINEが選ばれたように思われます。

「カウンセリング」への過度な期待が私にはあった

これについては、勝手に期待をして勝手に失望に近いものを感じたという点で、あくまでも私的なものでしかないのですが、SNSカウンセリングにおける「カウンセリング」とは、例えばスクールカウンセリングに毛の生えた程度のものなのかなあと感じてしまいました。私には、カウンセリング=河合隼雄的なイメージがあったからです。

確かに、LINEでカウンセリングを施すとなると、ぐっと敷居が低くなり、来談しやすい環境が整えられる。そこで期待されているのは、自殺防止やいじめ防止といった対策でした。

より深く病的な、うつ、双極性障害統合失調症といったところまでは、「カウンセリング」はカバーできない、しないんだなという認識を持たざるを得ないのだなと思ってしまいました(もっとも、カウンセリングとは元来「そういうもの」であったのなら、それは私の無知に由来するものでしかありませんが)。

以上の2点を、主に感じながら帰宅してまいりました。カウンセリングとは、本来どういうものであるのかについては、次回(6/8)私が受けるカウンセリングでうかがおうかと思っています。

 

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今回は以上です。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

茶箪笥

 

 

 

 

 

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